大学の卒業式に参加する場合、女性は袴かドレス、もしくはスーツを着用するケースが一般的です。
中でも動きやすさと優雅さを兼ね備えている袴姿には、憧れている人も多いでしょう。
この記事では、卒業式に袴で参加する際に準備しておきたいアイテムについて解説します。
卒業式の袴に欠かせない15のアイテム
卒業式に袴を着用するのであれば、袴を始めとして、次のような15つのアイテムが必要です。
- 袴
- 着物
- 袴下帯
- 肌襦袢
- 長襦袢
- 半衿
- 衿芯
- 腰ひも
- 伊達締め
- 帯板
- 草履・ブーツ
- 足袋
- タイツ・靴下
- 巾着・バッグ
- 髪飾り
ここでは袴も含め、それぞれの役割やポイントを解説します。
1. 袴のデザインは大きく4つ
袴は着物の上から着用するもので、洋服で言うとズボンに当たります。
なお、卒業式で着用する袴のデザインは、大きく分けると次の4種類です。
- 無地:単色、色を一色だけ使用しているデザイン
- ぼかし:友禅でぼかしを描いたデザイン
- 刺繍:刺繍が施されたデザイン
- ぼかし刺繍:ぼかしと刺繍が施されたデザイン
袴のデザインで迷ったときは、着物と合わせたときのバランスやコーディネートを意識して選ぶとよいでしょう。
2. 着物は二尺袖が一般的
卒業式で袴を着用する際は着物も欠かせません。袴は着物の上から下半身に着用するものです。
そのため、卒業式で袴を着用するのであれば着物も用意しておきましょう。
着物にはさまざまな種類がありますが、卒業式では袖丈が約76cmの二尺袖を着用することが一般的です。
3. 袴下帯は半幅帯を使用
袴下帯とは袴の下に締める帯です。袴を着用した際に、袴と着物の間から見える袴下帯は2cmほどしかありませんが、袴下帯には差し色としての役割もあります。色や柄で全体の印象が変わることもあるため、重要なアイテムの一つです。
袴下帯は男女で異なり、女性は一般的に帯の幅が15cmの半幅帯を使用します。なお、浴衣にも半幅帯を使用するケースがありますが、帯の厚さが異なります。そのため、浴衣用の帯ではなく袴下帯を使用しましょう。
4. 肌襦袢は吸水性や快適さを確認
肌襦袢とは、着物を着用する際の肌着のことです。肌襦袢を着用することで汗や皮脂から着物を守れます。
ワンピースタイプの肌襦袢であれば、裾よけを用意する必要がないため便利です。吸水性や快適さを意識して、肌ざわりのよいものを選ぶとよいでしょう。
5. 長襦袢は着物の色・柄に合わせる
着物、肌襦袢の間に着用するのが長襦袢です。長襦袢は汗や汚れから着物を守る役割を担っています。長襦袢は着物の袖口からチラッと見えるため、着物の色や柄、サイズに合うものを選ぶとおしゃれです。
6.半衿が付いていなければ縫い付ける
半衿は長襦袢に付けるもので、着物に汗や化粧を付けないために必要です。長襦袢にもともと半衿が付いているタイプもあれば、付いていないタイプもあります。
半衿が付いていないタイプであれば自身で縫い付けましょう。刺繍入りなどのおしゃれな半衿もあります。
7.衿芯は綺麗に着こなす上で必要
衿芯は長襦袢の襟に差し込んで使用します。衿芯を入れないと襟がピシッと整わないため、綺麗に着こなすことが難しくなってしまいます。
8.腰ひもは4本が必要
袴を着用する際には、腰ひもも欠かせません。腰ひもは、長襦袢の前合わせを止めたり、着物の丈を調整したりするために使います。
必要になる腰ひもの本数は着付けの方法によって異なりますが、一般的には3〜4本ほどの腰ひもが必要とされています。
9.伊達締めで長襦袢や衿元のずれを防止
着付けがずれないようにするアイテムは腰ひもだけではありません。帯状になっている伊達締めを使用することで、長襦袢や衿元のずれを防ぎます。
10.帯板を使うことでシワを防止
帯締めをすると帯にシワが寄ってしまうことがあります。帯にシワが寄るのを防ぐのが帯板です。
板の幅が狭いとシワが目立ちやすくなるため、フォーマルな場では長く幅広の帯板が適しています。
11.草履・ブーツはそれぞれ印象が異なる
卒業式に袴を着用するなら、足元は草履かブーツが一般的です。クラシカルな雰囲気を作り出すのであれば草履がおすすめです。
一方、ブーツであればレトロモダンな印象を与えられます。またブーツであれば雨の日であっても草履ほど塗れる心配はありません。
12.足袋は草履に合わせる
草履で卒業式に参加する場合は足袋も必要です。一般的に足袋はタイトな作りのため、足幅が広い人や甲が高い人はサイズに余裕を持たせましょう。
店舗によっては足幅が広い人向け、足の甲が高い人向けの足袋も販売しています。
13.タイツ・靴下はブーツに合わせる
ブーツを履いて卒業式に参加するのであれば、タイツや靴下を用意しておきます。一般的に、卒業式が開催される3月は肌寒さを感じることもある季節です。
タイツを用意しておけば防寒対策にもなるでしょう。タイツを選ぶ際はブーツと同じ系統の色を選ぶことで統一感が生まれます。靴下も同じくブーツと色を揃えることでおしゃれな雰囲気になります。
14.巾着・バッグを袴や着物と合わせる
卒業式に袴を着用するなら巾着やバッグを持っていきましょう。スマートフォンやお財布が入る程度の小ぶりな巾着がおすすめです。袴や着物の色味と合わせることで、まとまりが生まれます。
巾着ではなくバッグを持っていくケースもあります。バッグも小ぶりなものが袴姿に合うでしょう。
15.髪飾りは髪型とのバランスで選ぶ
卒業式の袴に合わせる髪飾りはつまみ細工やアートフラワーなどさまざまです。髪飾りを選ぶ際は、自分の髪型とのバランスに着目して選びましょう。巾着、バッグと同様に、袴や着物と色味を合わせることをおすすめします。
卒業式の袴に必要なアイテムを把握して準備をしておこう
卒業式に袴を履いて参加するのであれば袴そのものはもちろん、着物や袴下帯、肌襦袢、長襦袢などを準備しておきましょう。
また、髪飾りや巾着、バッグなどの小物も忘れずに準備しておくことが大切です。
きものKYOETSUではさまざまな種類の着物や袴を用意しています。
草履やブーツ、バッグなどの小物も多数用意しておりますので、卒業式に袴で参加したいと考えている方はぜひご相談ください。