着物の着付けに必要な道具・和装小物

着物を着るにはさまざまな着付け道具や和装小物が必要です。

着物を着るのが初めての方は、どのような物を準備すればよいか分からないかもしれません。

本記事では、着付けに必要な物を紹介します。初めて着物を着用する方はぜひチェックしてみてください。

着物の着付けの際にそろえておく物

着付けには、着物や帯だけではなく、着物の下に着る物や、補正道具を準備する必要があります。

着物の着付けの際に主に必要な物は、以下のアイテムです。

• 肌襦袢
• 長襦袢
• 足袋
• 補正用のタオル
• 半襟
• 襟芯

まずは着物の下に着る物や、体形補正のために準備したい物を紹介します。

肌襦袢

肌襦袢とは、着物を着るときに着用する肌着のことです。

着物は洗うのが難しいため、直接肌に触れないように肌襦袢を着用します。

肌襦袢には、上半身用の肌着と下半身用の裾よけがセットになったタイプや、上下がつながったスリップタイプがあります。

長襦袢

長襦袢は、肌襦袢と着物の間に着る物で、汗や皮脂から着物を守り、冬は防寒の役割もあります。

着物の袖や足元からのぞくため、着物に合わせて選ぶとおしゃれを楽しめます。

結婚式などで身に着ける留め袖には白い長襦袢を着用すると決まっていますが、訪問着なら淡い色の長襦袢も良いでしょう。

小紋や紬などカジュアルに着物を楽しむ場合は何色の長襦袢でも構いません。

足袋

足元は足袋を着用します。

足袋は、普段の靴のサイズより0.5cm小さい物か、靴と同じサイズの物を選びましょう。

フォーマルな着物の場合は、白色で、こはぜと呼ばれるフックが付いた足袋を着用します。

カジュアルに着る場合は、レースや柄の入った足袋でも問題ありません。

補正用のタオル

着物を着るときは、補正用のタオルを胸元や腰回りに巻いて体形を補正します。

着姿をきれいに見せるためには、体の凹凸が出ない寸胴な体形が理想です。

薄手で柔らかいタオルを5枚ほど用意しましょう。

半襟

半襟とは、長襦袢に付ける襟のことです。

皮脂やファンデーションなどの汚れから着物を守る役割があり、長襦袢に縫い付けて使います。

留め袖や訪問着などのフォーマルな着物には白色の半襟を選びますが、普段着用のカジュアルな着物は色や柄、刺しゅうの入った半襟でおしゃれを楽しめます。

襟芯

襟芯とは、長襦袢の襟の中に入れるアイテムです。

襟芯を入れると襟がきれいに整い、首の後ろの襟元を少し開ける、衣紋の抜きを形取れます。

襟芯にはメッシュタイプやポリエチレン素材のタイプなどがあるので、着物に合う素材や厚みから選びましょう。

着物の着付けに必要な道具

着物の着付けには、さまざまな着付け道具が必要です。

続いて、着付けに必要な道具と使い方を解説します。

腰ひも

腰ひもとは、着崩れしないように着物を固定するためのひもです。

洋服のベルトのような役割を持っていて、主に腰回りに巻いて着崩れを防ぎます。

また着物は身丈より長い寸法なので、着付けるときは余る部分を腰に持ってきてひもで固定し調節することが可能です。

この部分をおはしょりと呼びます。

さらに、帯結びの際に仮ひもとして腰ひもを利用する場合もあります。

必要な本数は個人差がありますが、3～5本ほど用意しておくとよいでしょう。

伊達締め

伊達締めは幅が10～15cmほどのひものようなアイテムで、腰ひもと同様にベルトの役割を持ちます。

腰ひもの上から巻くことで着崩れ防止を強化できて、襟が浮くことも抑えられます。

着物と長襦袢の両方で使うため、2本用意しておきましょう。

コーリンベルト

コーリンベルトは着付けベルトとも呼ばれ、主に着物や長襦袢の襟合わせを整え、着崩れを防ぐために使います。

両端にクリップが付いているゴム製のベルトで、アジャスターが付いているため身体を締め付けることはありません。

コーリンベルトは必須ではありませんが、多くの方が着付けの補助や着崩れ防止のために利用しています。

帯板

帯板とは、帯の間に挟む薄い板のことで、前帯のシワを防ぐ役割があります。

長さや幅はさまざまで、帯板にはバンドなしタイプと、腰に回して固定できるバンド付きタイプがあります。

バンド付きタイプを使用する際は、帯を巻く前に伊達締めの上に付けましょう。

礼装の場合は長めの帯板を使い、普段着やカジュアルな着物には短めの帯板を使用するのが一般的です。

暑い季節はメッシュタイプが快適でしょう。

着物の着付けに必要な和装小物

着物を美しく着こなすためには、適切な和装小物が欠かせません。

着物の種類や参加するイベントに合わせてふさわしい小物を選びましょう。

帯締め

帯締めとは、帯の中央に巻いて帯を固定するアイテムです。

帯回りを華やかにする役割もありますますが、留め袖の場合は白・金・銀以外の色は使いません。

帯締めの主な種類には、カジュアルな着物に合わせる丸ぐけ、フォーマルな場面に用いる組ひもの2種類があります。

帯揚げ

帯揚げとは、帯の上から少しだけ見える布で、着物姿の印象を決める重要な和装小物の一つです。

また帯揚げには装飾的な役割だけでなく、後ろで帯枕を包み、帯結びの形を整える役割もあります。

帯揚げが見える部分は数cmほどですが、色や素材によってコーディネートの仕上がりを左右します。

草履

着物を着たときの履物は、草履を合わせるのが一般的です。

基本的には草履のサイズは普段履いている靴と同じサイズに合わせて選び、履いたときにかかとが少しはみ出るくらいが理想的な履き方とされています。

フォーマルなシーンではかかとが高く、金色・銀色を基調としたデザインの草履を選びます。

一方カジュアルな着物の場合は、より実用的な草履がおすすめです。

かかとの高さは3〜5cmくらいで、長時間の着用でも快適に過ごせる履き心地の草履を選びましょう。

バッグ

バッグは着物に合わせて選びましょう。

留め袖や訪問着の場合には、金色・銀色を基調としたバッグが定番です。

草履と同じデザインを選ぶと、洗練された統一感のある装いになります。

また成人式や卒業式の謝恩会などで振り袖を着る場合は、着物の華やかさに合わせたバッグを合わせましょう。

一方カジュアルな着物であれば、バッグ選びの自由度が高くなります。

草履と同様、好みのデザインや使い勝手のよい物を選んでください。。

髪飾り

和装の髪飾りには、コームタイプやかんざしタイプなどがあります。

髪飾りがないと髪型が寂しい印象になるため、着物や参加するイベントに合わせて選びましょう。

フォーマルなシーンでは華やかなデザインの髪飾りが適しています。

一方、カジュアルなシーンでは小ぶりな髪飾りを合わせることでもおしゃれな印象に仕上がります。

着物の着付けにあると便利なアイテム

最後に、必需品ではないものの、あると便利なアイテムを紹介します。

和装ブラ

和装用に作られた下着の和装ブラを着用することで、バストのボリュームを抑えて身体の凹凸を少なく見せられます。

胸元を整えて襟元の着崩れも防ぐため、きれいな着姿に仕上がります。

これから着物を着る機会が増えるなら、持っておくと便利でしょう。

着物クリップ

着物クリップは、着付けをスムーズに進めるために、襟や帯を一時的に固定する際に使用します。

着付けの途中で、着物の背中側の縫い目がずれないよう固定したり、お太鼓を固定したりするのに便利なアイテムです。

洗濯ばさみで代用すると着物に跡が付きやすいため、着物専用の着物クリップを使う方が安心です。

着物の着付けに必要な物は通販でそろえよう

着物を着るときは、メインとなる着物や帯の他に肌着や着付け用の道具、和装小物などが多数必要です。

着物初心者の方はそろえるのが大変ですが、最初に上質な物を用意しておけば、長く使えるでしょう。

和装ファッション通販サイトの京越では、着物や着付けに必要な肌着、和装小物などを販売しています。

着物は必要な物が多いため、通販を利用すれば自宅でゆっくりお買い物できるでしょう。

京越の通販は、一部地域を除いて全品送料無料なので、少しずつそろえたい方も送料を気にすることなくお買い物できます。

ぜひご活用ください。